デッキ構築理論|カードゲームが面白くなる構造を分解

TCG・カードバトルの作り方

※この記事では、紙のカードゲームではなく、コンピューターゲームとしてのカードゲーム制作を扱います。

デッキ構築理論について知りたいと思っても、どう理解すればいいか分からない。

「枚数配分はどう考えるのか」「役割分担はどう設計するのか」と疑問に感じる人は多いはずです。

デッキ構築理論は、カードゲームが面白くなる構造を理解する重要な要素です

枚数配分、役割分担、安定性の考え方を整理していきましょう。

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デッキ構築の基本理論

デッキ構築の基本理論

デッキ構築は、単にカードを詰め込む作業ではなく、「確率」と「戦略」をデザインする工程です。

これらを論理的に整理しておくことで、プレイヤーにとって「狙い通りにコンボが決まる」という最高の快感を提供できます。

枚数配分の黄金比

デッキを構成する際は、カードを以下の3つの役割に分類し、それぞれの枚数を調整することから始めます。一般的に、「やりたいこと(コア)」を確実に引き当てるための比率が重要です。

  • コアカード(40〜50%): デッキのコンセプトそのもの。ゲームを終わらせる力を持つ主役のカード。
  • サポートカード(30〜40%): コアカードを素早く手札に加える、またはコアの火力を底上げするための補助カード。
  • ユーティリティカード(10〜20%): 相手の妨害や緊急回復など、状況に応じて「あれば助かる」汎用的なカード。

枚数配分を適切に行うことで、毎試合の「手札事故」を防ぎ、安定したゲーム体験を設計できます。

勝利条件から逆算する役割分担

カードの役割を設計する際は、そのカードが「どうやって勝利に貢献するか」を明確にする必要があります。

プログラムで言うところの「関数の責務」を明確にする作業に近いと言えます。

  • 攻撃カード: 相手のHPを削る「決定打」。コストとダメージの効率(コスパ)が設計の肝になります。
  • 防御カード: 相手の行動を阻害し、自分のターンを稼ぐ「時間稼ぎ」。これがないとゲームが大味になりすぎます。
  • ドロー・リサーチカード: デッキから目的のカードを探す「循環」。デッキの安定性を高めるエンジンの役割を果たします。

役割分担を適切に設計することで、プレイヤーに「今は守る時だ」「攻める時だ」という明確な判断基準(戦略性)が生まれます。

実装を意識したデータ設計

ゲーム開発の現場では、これらの理論を「ScriptableObject」や「CSVファイル」などのデータ構造に落とし込んでいきます。

例えば、各カードに「Role(役割)」というタグを持たせ、デッキ内の合計コストや攻撃・防御の比率をグラフ化できるようにしておくと、バランス調整が格段にスムーズになります。

「どの役割のカードが、どの確率で手札に来るか」をシミュレーションすることが、面白いカードゲームを作る第一歩です。

安定性の考え方

安定性の考え方

安定性を考える際は、デッキの一貫性を確保することが大切です。

一貫性の確保

一貫性を確保するには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 戦略の統一:デッキの戦略を統一
  • カードの統一:同じ方向性のカードを選ぶ
  • シナジーの確保:カード同士のシナジーを確保

一貫性を確保することで、安定したデッキになります。

リスク管理

リスク管理を行う際は、様々な状況に対応できるカードを入れることが大切です。

  • 対処カード:様々な状況に対応できるカード
  • バランス:攻撃と防御のバランス
  • 柔軟性:状況に応じて対応できる柔軟性

リスク管理を適切に行うことで、安定したデッキになります。

カードゲームが面白くなる構造:ジレンマのデザイン

カードゲームが面白くなる構造

カードゲームの面白さの本質は、プレイヤーを「心地よい悩み(ジレンマ)」に追い込む構造にあります。

ただカードの種類を増やすのではなく、以下の3つのメカニクスを意識して設計してみましょう。

1. 読み合いを生む「相性」の設計

最強のカードを1枚作るのではなく、「攻撃には強いが、特殊効果には弱い」といった三すくみの関係性を作ります。

これにより、「今の流行(環境)に対してどのデッキで挑むか?」という、ゲームを遊んでいない時間も楽しい「メタゲーム」が成立します。

2. 発見を促す「シナジー」の連鎖

「単体では弱いが、特定のカードと組み合わせるとコストが半分になる」といった、カード同士の化学反応を仕込みます。

プレイヤーが開発者の意図を超えたコンボを見つけたとき、そのゲームは単なるプログラムから「自分だけの戦略」へと昇華されます。

3. 「運」を「選択」で支配する快感

カードゲームには「引き」という運の要素が不可欠です。

しかし、面白いゲームは「運が悪かった」で終わらせず、「ドローカードを増やして確率を制御する」といった運を実力でカバーする手段を構造の中に用意しています。

「多様性」とは単なる数の多さではなく、こうした「選択肢の価値」が均等である状態を指します。

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まとめ

デッキ構築理論のまとめ

この記事では、デッキ構築理論について、カードゲームが面白くなる構造を分解して解説しました。

重要なポイント:

  • デッキ構築には、枚数配分、役割分担、安定性などの基本理論がある
  • 枚数配分を適切に行い、役割分担を適切に設計することで、バランスの取れたデッキになる
  • 一貫性を確保し、リスク管理を適切に行うことで、安定したデッキになる
  • 多様性を確保することで、カードゲームが面白くなる
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