カードゲームにおいて、マナシステムは戦略性の中核を担います。
使えるリソースが限られているからこそ、「今使うか、温存するか」という選択に意味が生まれます。
このコスト管理の仕組みが、プレイヤーごとの判断やプレイスタイルの差を生み出します。
マナシステムを適切に設計すれば、ゲームのテンポや難易度、戦略の幅をコントロールできます。
逆に、設計が曖昧だと、単調なゲーム展開やバランス崩壊につながります。
この記事では、カードゲームでよく使われるマナシステムを整理し、Unityでの具体的な実装方法を解説します。
✨ この記事でわかること
- マナシステムが戦略性を生む理由
- マナシステムの種類と特徴
- ターン経過型マナの実装方法
- カード効果型マナの実装方法
- コスト管理システムの実装例

これからカードゲームを作りたい方が、迷わず形にできる構成を目指します。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
あなたのオリジナルゲーム、今年こそ完成させませんか?
RPG・アクション・ホラー…Unityで本格ゲームを作りたい人のための学習サイトです。
実際に完成するゲームを題材に、
ソースコード・素材・プロジェクト一式をすべて公開。
仕事や学校の合間の1〜2時間でも、
「写経→改造」で自分のゲームまで作りきれる環境です。
マナシステムの設計と基本構造

カードゲームにおけるマナシステムは、ゲームのテンポや戦略性を大きく左右します。
どのようにマナを獲得し、消費させるかによって、プレイヤーの判断やデッキ構築の方向性が変わります。
代表的なマナシステムは、主に次の2種類です。
それぞれの特徴を理解することで、作りたいゲームに合った設計を選べるようになります。
マナシステムの種類
✅ 代表的なマナシステム
- ターン経過型:ターンごとに自動でマナが増加
例:ヘースストーン - カード効果型:カードを使ってマナを生成・展開
例:マジック:ザ・ギャザリング
ターン経過型は、毎ターン使えるリソース量が予測しやすく、初心者でも理解しやすい設計です。
一方、カード効果型は、どのカードを使ってマナを増やすかという選択が加わり、戦略性やデッキ構築の幅が広がります。
まずはターン経過型で基礎を作り、必要に応じてカード効果型を取り入れる設計が一般的です。
マナ管理システム
マナシステムを実装するうえで重要なのは、「現在使えるマナ」と「最大マナ」を一元管理することです。
ここでは、ターン経過型・カード効果型の両方に対応できる、基本的なマナ管理クラスを紹介します。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 |
using UnityEngine; public enum ManaType { TurnBased, // ターン経過型 CardBased // カード効果型 } public class ManaManager : MonoBehaviour { public ManaType manaType = ManaType.TurnBased; public int currentMana = 0; public int maxMana = 0; public int manaPerTurn = 1; // ターンごとの増加量 public void StartTurn() { if (manaType == ManaType.TurnBased) { // ターン経過型:マナを増加 maxMana = Mathf.Min(maxMana + manaPerTurn, 10); // 最大10まで currentMana = maxMana; } } public bool CanPlayCard(int cost) { return currentMana >= cost; } public void ConsumeMana(int amount) { currentMana = Mathf.Max(0, currentMana - amount); } public void AddMana(int amount) { currentMana = Mathf.Min(currentMana + amount, maxMana); } } |
このクラスを使うことで、
- カードを出せるかどうかの判定
- カード使用時のマナ消費
- ターン開始時のマナ回復・増加
といった処理をまとめて管理できます。
マナの増加方法を切り替えるだけで、ターン経過型とカード効果型の両方に対応できる点も特徴です。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
ターン経過型マナの実装

ターン経過型マナは、ターンが進むごとに使えるマナが増えていく仕組みです。
序盤はできることが限られ、後半になるほど強力なカードやコンボが解放されます。
この「成長していく感覚」が、カードゲームの楽しさを支えます。
実装もシンプルなため、初めてマナシステムを作る場合に最適です。
ターン経過型マナシステム
ここでは、ターン開始時にマナを増やす基本的な実装例を紹介します。
ターン数をそのまま最大マナに反映することで、直感的なマナ成長を実現します。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 |
public class TurnBasedManaSystem : MonoBehaviour { public ManaManager manaManager; public int turnNumber = 1; public int maxManaCap = 10; // マナの上限 public void OnTurnStart() { turnNumber++; // マナを増加(上限まで) manaManager.maxMana = Mathf.Min(turnNumber, maxManaCap); manaManager.currentMana = manaManager.maxMana; Debug.Log($"ターン{turnNumber}開始: マナ{manaManager.currentMana}/{manaManager.maxMana}"); } public void OnTurnEnd() { // ターン終了時の処理 // 実装は省略 } } |
この仕組みを導入すると、
- 序盤は低コストカード中心の展開になる
- ターンが進むにつれて選択肢が増える
- 「いつ強いカードを切るか」という判断が生まれる
といった、カードゲームらしい流れを自然に作れます。
数値を変更するだけで、ゲームテンポや難易度を簡単に調整できる点も大きなメリットです。

ターン経過型マナは、最大10が標準です。
上限を設けることで、後半でもゲームバランスが崩れにくくなります。
まずはこの仕組みを動かしてみましょう。
マナが増えるだけで、カードの使いどころを考える楽しさが一気に広がります。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
カード効果型マナの実装

カード効果型マナは、プレイヤー自身の選択によってマナを増やす仕組みです。
どのカードを使い、いつマナを伸ばすかが、そのまま戦略になります。
ターン経過型と違い、リソース獲得も「プレイの一部」になる点が大きな特徴です。
デッキ構築やプレイングの個性が強く表れます。
カード効果型マナシステム
ここでは、マナを生み出すカードを場に出すことで、最大マナを増やす基本的な実装を紹介します。
マナカードを何枚採用するか、いつ使うかで、ゲーム展開が大きく変わります。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 |
public class CardBasedManaSystem : MonoBehaviour { public ManaManager manaManager; public List<CardData> manaCards = new List<CardData>(); // マナカード public void PlayManaCard(CardData card) { // マナカードを場に出す manaCards.Add(card); // マナを増加 manaManager.maxMana++; manaManager.currentMana = manaManager.maxMana; } public void OnTurnStart() { // マナをリセット manaManager.currentMana = manaManager.maxMana; } public int GetAvailableMana() { return manaManager.currentMana; } } |
この仕組みを導入すると、
- マナを伸ばすか、カード効果を優先するかの選択が生まれる
- デッキ構築段階から戦略が分かれる
- プレイヤーごとのプレイスタイルがはっきり出る
といった、深い戦略性を持つカードゲームを作れます。
反面、バランス調整はやや難しくなります。
まずはシンプルな効果から実装し、テストプレイで少しずつ調整するのがおすすめです。

ターン経過型に慣れてから、この方式を取り入れると、設計の幅が一気に広がります。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
コスト管理システムの実装

コスト管理システムは、プレイヤーの選択に「重み」を与える仕組みです。
カードを使えるかどうか、何を優先するかといった判断は、すべてコスト管理に集約されます。
この仕組みを理解すると、カードゲームだけでなく、ローグライク的なゲーム設計にも応用できます。
リソースをどう使い切るか、どこで温存するかが、プレイ体験を大きく変えます。
コスト管理システム
ここでは、カードのコストをチェックし、使用時にマナを消費する基本的な実装を紹介します。
「使えるかどうか」と「使ったあとの残量」を明確に分けて管理することがポイントです。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 |
public class CostManagementSystem : MonoBehaviour { public ManaManager manaManager; public bool CanAffordCard(CardData card) { return manaManager.CanPlayCard(card.cost); } public bool PlayCard(CardData card) { if (!CanAffordCard(card)) { Debug.Log("マナが不足しています"); return false; } // マナを消費 manaManager.ConsumeMana(card.cost); // カードをプレイ Debug.Log($"{card.cardName}をプレイ(コスト:{card.cost})"); return true; } public int GetRemainingMana() { return manaManager.currentMana; } } |
この仕組みを導入すると、
- 今使うか、次のターンまで待つかの判断が生まれる
- 強力なカードほど使いどころを考える必要が出てくる
- リソース切れが「失敗」ではなく戦略になる
といった、緊張感のあるプレイ体験を作れます。
ローグライクでは、
- スキル使用コスト
- スタミナやエネルギー管理
- 戦闘ごとのリソース持ち越し
などに、この考え方をそのまま応用できます。
コスト管理を制御できるようになると、ゲームの難易度や中毒性を設計できるようになります。

ここは、ゲームシステム設計者として一段上に進むための重要なステップです。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
実装例:完全なマナシステム

実際に使える、完全なマナシステムの実装例を紹介します。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 |
using UnityEngine; public class CompleteManaSystem : MonoBehaviour { [Header("システム")] public ManaManager manaManager; public TurnBasedManaSystem turnBasedMana; public CardBasedManaSystem cardBasedMana; public CostManagementSystem costManager; public void InitializeManaSystem(ManaType type) { manaManager.manaType = type; if (type == ManaType.TurnBased) { turnBasedMana.enabled = true; cardBasedMana.enabled = false; } else { turnBasedMana.enabled = false; cardBasedMana.enabled = true; } } } |
このコードで、完全なマナシステムが実装できます。
ターン経過型とカード効果型の両方に対応できます。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
よくある質問(FAQ)

Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる
あなたのオリジナルゲーム、今年こそ完成させませんか?
RPG・アクション・ホラー…Unityで本格ゲームを作りたい人のための学習サイトです。
実際に完成するゲームを題材に、
ソースコード・素材・プロジェクト一式をすべて公開。
仕事や学校の合間の1〜2時間でも、
「写経→改造」で自分のゲームまで作りきれる環境です。
まとめ

マナシステムは、ターン経過型から始めましょう。
シンプルで理解しやすく、バランスが取りやすいです。
✅ 今日から始める3ステップ
- ステップ1:マナ管理システムを実装する(所要2時間)
- ステップ2:ターン経過型マナを実装する(所要2時間)
- ステップ3:コスト管理システムを実装する(所要1時間)
本格的にUnityを学びたい方は、Unity入門の森で実践的なスキルを身につけましょう。
あなたのペースで、少しずつ進めていけば大丈夫です。
Unity入門の森を見る 初心者歓迎!動画×プロジェクト一式で本格ゲーム制作を学べる



コメント